圃場面積に基づく肥料・種子の必要量の計算方法
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圃場面積に基づく肥料・種子の必要量の計算方法

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毎年の作付けシーズン、多くの農家が肥料や種子の購入量を推測して無駄にしています。肥料を過剰に施すとコストがかかるだけでなく土壌の健全性を損ないます。不足すれば収量が落ちます。解決策はシンプルです――圃場を正確に測定し、計算するだけです。

正しい計算方法をご紹介します。

基本の計算式

肥料と種子の計算はすべて、ひとつの計算式に帰着します:

必要総量 = 施用量 x 圃場面積

これだけです。推奨施用量が1反(約0.1ヘクタール)あたり尿素12kgで、圃場が2.5反なら、30kgの尿素が必要です。難しいのは計算ではなく、正確な圃場面積を把握することです。

圃場が完全な長方形であることはめったにありません。不規則な端、防風林、水路、作付けしない区画があります。巻尺と推測による測定では、実際の面積から10〜15%ずれることがあります。2ヘクタールの農場で1.5〜3反分の誤差です。肥料1袋あたり5,000〜8,000円とすると、これらの誤差はすぐに積み重なります。

正確な圃場測定が重要な理由

具体的な数字で見てみましょう。1ヘクタールあたり尿素130kgを、推定8反(0.8ヘクタール)の圃場に施す場合。104kgを購入します。しかし実際の圃場は7.2反(0.72ヘクタール)でした。必要だったのは93.6kgです。10.4kgの尿素が不要でした。

2026年の一般的な尿素価格(1kgあたり約50〜60円)で計算すると、約500〜630円の無駄です。これを複数の圃場、シーズン中の複数回の施肥に掛け合わせると、小規模農家でも肥料だけで年間2万〜5万円の過剰支出になりえます。

逆のケースはさらに深刻です。圃場が推定より広いために施肥不足になると、全域で収量が低下します。水稲で窒素が10%不足すると、収量が15〜20%減少することがあります。

一般的な施用量

これらの施用量は土壌タイプ、品種、地域の条件によって異なります。必ず地域の農業指導機関の推奨に従ってください。一般的な目安は以下の通りです:

肥料

  • 尿素(46-0-0):100〜150 kg/ヘクタール(10〜15 kg/反)、通常2〜3回に分けて施用
  • DAP(18-46-0):100〜125 kg/ヘクタール(10〜12.5 kg/反)、播種時に施用
  • NPK 15-15-15:200〜300 kg/ヘクタール(20〜30 kg/反)
  • 塩化カリウム(0-0-60):80〜120 kg/ヘクタール(8〜12 kg/反)
  • 過リン酸石灰:150〜200 kg/ヘクタール(15〜20 kg/反)

種子

  • 水稲(移植栽培):40〜60 kg/ヘクタール(4〜6 kg/反)
  • 水稲(直播栽培):80〜100 kg/ヘクタール(8〜10 kg/反)
  • 小麦:100〜125 kg/ヘクタール(10〜12.5 kg/反)
  • トウモロコシ:20〜25 kg/ヘクタール(2〜2.5 kg/反)
  • 大豆:60〜80 kg/ヘクタール(6〜8 kg/反)
  • 綿花:15〜20 kg/ヘクタール(1.5〜2 kg/反)

計算例:水田の肥料計算

実際の計算を見ていきましょう。水田をiPhoneやiPadのLandLensで測定しました。アプリには1.01ヘクタール(約10.1反、約3,060坪)と表示されています。

農業指導所の推奨は、1ヘクタールあたり尿素120kg。基肥40kg、分げつ期40kg、穂ばらみ期40kgの3回に分けて施用します。

ステップ1:必要な尿素の総量 = 120 kg/ha x 1.01 ha = 121.2 kg

ステップ2:1回あたり = 121.2 / 3 = 40.4 kg

ステップ3:尿素が20kg入りの袋で販売されている場合、シーズン全体で7袋(140kg、余りは約18.8kg)が必要です。余った分は次の圃場や次のシーズンに使えます。

播種時のDAPも加えましょう。推奨施用量:1ヘクタールあたり100kg。

必要なDAP:100 kg/ha x 1.01 ha = 101 kg = 20kg入り6袋(約19kgの余り)

種子について、直播水稲で1ヘクタールあたり80kg:80 x 1.01 = 80.8 kgの種子が必要

シンプルな計算ですが、すべては最初の面積の数値が正しいかどうかにかかっています。もし圃場を0.8ヘクタール(8反)と見積もっていたら、必要量より20%少ない肥料しか購入しなかったでしょう。

LandLensで圃場を測定する方法

iPhoneやiPadで正確な面積測定を行うのに、1圃場あたり約5分です:

  1. LandLensを開き、面積測定ツール(ポリゴンアイコン)を選択します。
  2. 圃場の角まで歩き、タップして最初のピンを配置します。GPSが安定するまで数秒間静止してください。
  3. 外周を歩きます。GPSトラッキングモード(歩行中に自動的にポイントを記録)を使うか、各角やカーブに手動でピンを配置します。
  4. 形状を閉じます。出発点に戻って接続します。LandLensがお好みの単位(ヘクタール、反、坪、エーカー、平方メートルなど)で即座に面積を表示します。
  5. 測定値を保存します。「北側の水田」のような名前を付けて、後で参照できるようにします。

不整形な圃場では、カーブした端に沿ってより多くのピンを配置し、実際の形状を捉えてください。なだらかなカーブのある圃場では15〜20ポイントが必要かもしれません。長方形の圃場なら4ポイントで十分です。

シーズンをまたいだ圃場管理

長期的に効果を発揮するコツをご紹介します。LandLensで農場ごと、または作物の種類ごとにフォルダを作成してください。圃場の測定値をその中に保存します。次のシーズンは再測定の必要がありません。前年の圃場データを開き、変更がないことを確認して、すぐに計算を始められます。

各シーズンに何を施用したかのメモも残しておけます。正確な面積データと施用記録を組み合わせると、自分の土壌で何が効果的かという全体像が見えてきます。資材費が上昇し続ける中、これは持っておく価値のある情報です。

単位の換算

反で作業しているが肥料の推奨がヘクタールで表示されている場合(またはその逆)、よく使う換算は以下の通りです:

  • 1ヘクタール = 約10反 = 約3,000坪
  • 1反 = 0.0992ヘクタール = 約991.74平方メートル
  • 1ヘクタール = 2.471エーカー
  • 1エーカー = 0.4047ヘクタール
  • 1ヘクタール = 10,000平方メートル

LandLensはお好みの単位で測定値を表示するため、手動での換算を完全に省略できます。反で考えるならそのまま反に設定を。ヘクタール、坪、エーカー、その他の単位も同様です。

圃場面積を正確に把握すれば、あとは算数です。一度測定して、自信を持って計算し、不要な肥料の購入をやめましょう。

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